錫器
高価買取

錫器のご売却について

錫は錆びにくく加工も容易なため、古くから様々な工芸品に使われてきました。
ただ扱いやすいというだけではなく、錫特有の光沢と色味は独特の魅力があり、現在に至るまで広く愛されています。
錫製品の代表的なものとしては、酒器や茶托、茶壺、急須などがあり、特に古い時代の茶托や茶壺は国内外の骨董品コレクターの間で高い人気を誇っています。
作家作品のほかに無銘の名品も多い錫器のご売却は、経験豊富な鑑定士がいる古美術はじめ堂へご相談ください。

錫器の歴史

錫の歴史は非常に長く、紀元前の古代文明まで遡ります。その頃の錫は錫器として使われていたのではなく、主に銅との合金である青銅の材料として使用されていました。
日本への伝来も青銅が紀元前2世紀頃とされているのに対し、錫器の伝来は約1300年程前とされています。

錫の茶壺は密閉性に優れており、酒器は酒の味をまろやかにするため、伝来当初の錫器は金や銀に次ぐ高級品として一部の上流階級の人々にのみ使われていました。
その後、徐々に錫鉱山の開発などが進み、江戸時代になると京都や大阪、薩摩地方などで多くの錫職人たちが活躍し、錫器の生産量が増加したことで武士や商人にも広く愛されるようになっていきました。
明治以降の錫器は高級品ではあるものの一般家庭にまで浸透しましたが、現在はステンレス製品などの普及に伴い目にする機会が減りつつあります。

錫器の査定ポイント

新しい錫器は贈答品であることが多く、高価買取となるのは時代の古い錫器がほとんどです。
他の骨董品と同様に、作者や制作年代、状態などで査定額が決まりますが、特に制作年代の古さが重要視される傾向が強く、見た目の豪華さなどはあまり重視されません。
また、古い錫器は綺麗な状態で残っているもののほうが珍しいため、他の金工品に比べれば多少の変形やキズはそれほど査定に影響しません。

文面では非常にお伝えし難い錫器の査定ポイントですが、大きくへこんだシンプルな茶壺が100万円以上の買取価格になることも珍しくないのが錫器の査定の面白いところであり難しいところでもあります。
もしお手元に気になる錫器がございましたら、ぜひ一度はじめ堂へご相談ください。

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